如来像って?

➊肉髻(にっけい)

智恵によって頭のてっぺんがもりあがっている

❷螺髪(らほつ)

髪の毛が1つ1つ右回りにカールして固まったもの

❸白毫(びゃくごう)

おでこの白い巻き毛から光を発して世界を照らし続ける

右回りに渦巻いている

❹三道(さんどう)

首にある三本のすじ

煩悩(ぼんのう)を持つ人間が修行して仏となったしるし

❺印相(いんそう)

手の形に仏像の意味が込められている

❻衲衣(のうえ)

如来の法衣(袈裟)で粗末であることが特徴

釈迦が修行中に着ていた衣服がモデル

❼結跏趺坐(けっかふざ)

如来の一般的な坐り方

足の甲を反対側の足の太ももの上に乗せる

❽蓮華座(れんげざ)

ハスの花びらをかたどった台座

泥の中から花を咲かせる蓮華(ハス)は、仏の智恵や悟りの象徴

如来はどこに?

如来は、人間が住む現世ではなく、仏界の中の「浄土」と呼ばれるはるか彼方の場所に住んでいる

阿弥陀如来は、西方の極楽(ごくらく)浄土

薬師如来は、東方の瑠璃光(るりこう)浄土

弥勒菩薩(みろくぼさつ)は、北方の兜率天(とそつてん)

観音菩薩は、南方の補陀落山(ほだらくせん)に住み、それぞれ修行を続けている

如来の種類

紀元前1世紀頃、大乗仏教「多くの人びとを救う」と、たくさんの如来が誕生した

釈迦如来(しゃかにょらい)

仏教を開いた釈迦がモデルの仏さま

釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)
室生寺(むろうじ)(奈良)

阿弥陀如来(あみだにょらい)

臨終のとき極楽浄土から迎えに来る仏さま

阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)
願興寺(がんこうじ)(岐阜県)

薬師如来(やくしにょらい)

病気で苦しむ人びとを救う仏さま

薬師如来坐像(やくしにょらいざぞう)
勝常寺(しょうじょうじ)(福島県)

大日如来(だいにちにょらい)

密教において宇宙の中心とさる仏さま、体は装飾品で飾られる

大日如来坐像(だいにちにょらい ざぞう)
円成寺(えんじょうじ)(奈良県)

毘盧遮那如来(びるしゃなにょらい)

宇宙を照らす、真実の教えそのものの仏さま

廬舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)
戒壇院(かいだんいん)(福岡県)

弥勒如来(みろくにょらい)

現世の人びとを救う弥勒さま

弥勒如来坐像(みろくにょらいざぞう)
當麻寺(たいまでら)(奈良県)

多宝如来(たほうにょらい)