四天王って?
四天王(してんのう)
四天王は、宇宙の中央にそびえる須弥山(しゅみせん)の山頂に住む帝釈天(たいしゃくてん)に仕え、
須弥山中腹の四天王宮に住み、四方(東西南北)を守護する天部
四天王は、忿怒の(ふんぬ)の表情で甲冑(かっちゅう)を身に着け、武器をもち、邪鬼(じゃき)を踏む
本尊がまつられる須弥壇(しゅみだん)の四隅に配置される
■多聞天(たもんてん)
北方の守護神
多聞天は、「仏の説法を多く聞いた者」、または「広く名の聞こえた者」という意味
毘沙門天とも呼ばれる
宝塔(ほうとう)をかかげて鉾(ほこ)や宝棒をもつ
❶髻(もとどり)
髪を頭上に集めて束ねたもの
❷宝塔(ほうとう)
仏舎利(お釈迦さまの遺骨)を納めた塔
❸甲冑(かっちゅう)
武装した武神として表現
❹宝棒(ほうぼう)
仏教の敵を打ち砕く
煩悩を打ち砕く
❺邪鬼(じゃき)
仏教をおびやかす鬼で、踏みつけられている
■増長天(ぞうちょうてん)
南方の守護神
増長天は、「生長せる者」という意味
増長・増大させる力をもつ
増長天は戟(げき)をもつ
❶三叉戟(さんさげき)
先端を相手に突き刺して倒す武器
先が三つに分かれている
❷肩当(かたあて)
鎧の両肩を守る部分
獅子の頭がデザインされている
❸甲冑(かっちゅう)
武神として表現
❹邪鬼(じゃき)
仏教をおびやかす鬼で、踏みつけられている
■広目天(こうもくてん)
西方の守護神
広目天は、「通常でない眼をもつ者」という意味
あらゆるものを見通す智恵をもつ
広目天は筆と巻物をにぎる
❶甲冑(かっちゅう)
❷巻物(まきもの)
❸筆(ふで)
❹邪鬼(じゃき)
■持国天(じこくてん)
東方の守護神
持国天は、「国を支える者」という意味
国家安泰を司る
持国天は金剛杵(こんごうしょ)や剣などをもつ
❶三鈷杵(さんこしょ)
煩悩を打ち破る武器
両端に爪状の刃物
❷忿怒面(ふんぬめん)
目を見開き、激しい怒りを表す
❸甲冑(かちゅう)
❹帯喰(おびくい)
腰帯の留め金具
帯をかんでる
❺邪鬼(じゃき)
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