江島神社の女神 弁財天 神奈川
江島神社(えのしまじんじゃ)
ご祭神は、天照大神(あまてらすおおみかみ)が、須佐之男命(すさのおのみこと)と誓約された時に生まれた神で、三姉妹の女神様です
日本三大弁財天を奉る江島神社は、
田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)を祀る「辺津宮(へつみや)」
市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)を祀る「中津宮(なかつみや)」
多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)を祀る「奥津宮(おくつみや)」
の 三社からなる御社です
弁財天(べんざいてん)
古代インドの水の神、サラスバティーという豊穣の女神
後に言語、学問、音楽の女神となった
妙音天(みょうおんてん)とも呼ばれ、琵琶をもつのが特徴です
弁財天と記される場合には、財福神とされ、七福神の一尊にもなっている
弁天とも略され、海の神、水の神
湖や海辺などにまつられる場合が多い
梵天(ぼんてん)の妃である
妙音弁財天像(みょうおんべんざいてんぞう)
制作 鎌倉~室町時代
像高 54.5㎝
所蔵 奉安殿(江島神社)
琵琶を抱えた全裸の珍しい女神像
音楽や芸事の上達を願う人びとの信仰を集めてきた
八臂弁財天坐像(はっぴべんざいてんざぞう)
重要文化財
制作 鎌倉時代
像高 57.6㎝
所蔵 奉安殿(江島神社)
八本の腕に、宝珠や宝剣などの持物をもつ
源頼朝が鎌倉時代を開くとき、奥州の藤原秀衡を打ち破ることを、
二十一日間祈願したことが”吾妻鏡”に記されている
十五童子(じゅうごどうじ)
弁財天への取次、功徳の下達、給仕などの補助役を務める
①蚕養童子(さんようどうじ)
織物による富
②船車童子(せんしゃどうじ)
交通安全を司る
③衣裳童子(いしょうどうじ)
美服願望、宝貴願望
④稲籾童子(とうちゅうどうじ)
五穀豊穣など
⑤金財童子(こんざいどうじ)
福徳財宝
⑥筆硯童子像(ひっけんどうじぞう)
学問、弁舌、叡智
⑦生命童子(しょうみょうどうじ)
生命、長寿を司る
⑧従者童子(じゅうじゃどうじ)
童子の中で最も偉大な宝珠を持っている
経営を司る
⑨愛敬童子(あいきょうどうじ)
愛情、恋愛を司る
⑩官帯童子(かんたいどうじ)
法(秩序)を司る
⑪印鑰童子(いんやくどうじ)
心の鍵を解き、心を明るくする
⑫飯櫃童子(はんきどうじ)
弁財天の食事などを司る
⑬酒泉童子(しゅせんどうじ)
酒の神、幸福を司る
⑭牛馬童子(ぎゅうばどうじ)
牛や馬をひく
動物愛護を司る
⑮計升童子(けいしょうどうじ)
五穀豊穣で収穫多くを願う
人々に分に応じて計り与える役割
『太平記』によれば、建久三年(1190年)
武家政治を確立した北条時政が、子孫繁栄を願うため、江の島岩屋に参拝した
満願の夜に弁財天が現れ、願いを叶えることを約束
弁財天は大蛇になり、海に消え、あとには3枚の鱗(うろこ)残り
これを家紋にしたと伝えられる
最寄り駅
小田急線「片瀬江の島」
江の島電鉄「江の島」
湘南モノレール「湘南江の島」
※各駅から徒歩15分から30分
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