悟りを開かれ『仏陀(ブッダ)』に!成道(じょうどう)
お釈迦さまは、深く人生のありのままの姿を観察し、苦悩のおこってくる原因をつきとめ、これを解決する道をつかんだ
即ち、『苦』というものは自分自身の心のあり方が誤っているところから生じるのです
老・病・死が人生の根本苦といわれますが、それ自体は『苦』でも『楽』でもなく、それを受けとめる私自身の心が『苦』を生み出しているのです
こう悟られたお釈迦さまの心は、さまざまな迷いと不安とが消え去り、静かな喜びになった
人生の真実がひとつひとつ明らかになっていった
このときお釈迦さまは35歳、12月8日の明けの明星が輝くころです
ついに悟りを開かれて『仏陀(ブッダ)』となった
以後、この地はお釈迦さまが、仏陀となられたことで「ブッタ・ガヤ」と呼ばれるようになった
釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)
室生寺(むろうじ)宝物殿 奈良
国宝
木造
像高106.3㎝
平安時代 9世紀
頭の上に大きく盛り上がったこぶのようなものが肉髻(にくけい)相を表したもの
身には何の装飾もない衣と袈裟(けさ)とを着て、すわっている
右手は肘(ひじ)を曲げて前腕を平らにして前につき出し、指を曲げずに開いて、掌(手のひら)を外に向け
左手は膝の上に安んじて、同じく指を開いて掌を上に向けている
釈迦如来の特有のものです
右手の印を施無畏(せむい)印(不安の除去を表わす)
左手の印を与願(よがん)印(願いをかなえることを表す)と呼んでいる
手の指の間に水鳥の水かきのような薄い膜がある
釈迦像の特徴三十二相の一つであって、手足指縵網(しゅそくしまんもう)相と呼ばれる
成道像(じょうどうぞう)
四相(成道・転法輪・涅槃・仏舎利)
薬師寺(やくしじ)西塔初層
平成27年
中村晋也作
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