吉祥天って?
吉祥天(きちじょうてん)
美しく、大金持ちにしてくれる女神\(^o^)/
梵字:シリー
真言:オン・マカシリエイ・ソワカ
吉祥天は、吉祥功徳天とも呼ばれる
インド神話では「ラクシュミー」とも呼ばれる美と幸運、富と繁栄、財産と智恵の女神
インドでは大いなる幸運を意味する「マハーシューリー」と呼ばれている
吉祥天は、徳叉迦(とくしゃか)龍王(八大竜王)を父、鬼子母神(きしぼじん)を母として誕生し、毘沙門天(びしゃもんてん)の妃となった
五穀豊穣と国家鎮護を祈願する「吉祥悔過会(きっしょうけかえ)」という正月の法会の本尊で、願いを叶える宝珠をもつ
吉祥天像は、中国の宮廷女性(きゅうていじょせい)を装い、若く美しい女性のイメージです
日本では七福神にもなり、毘沙門天と一緒に宝船に乗ったり、いろいろな設定がされています
❶輪光(りんこう)
円の形をした光背
❷宝冠(ほうかん)
❸宝珠(ほうじゅ)
願いを叶える珠
❹瓔珞(ようらく)
宝石などをつないだ胸飾り
❺与願印(よがんいん)
❻沓(くつ)
❼蓮華座(れんげざ)
●吉祥天立像(きちじょうてんりゅうぞう)
観音寺(かんのんじ)(福岡県)
重要文化財
平安時代
像高 215.5㎝
楠(くすのき)の寄木造
像高は2mを越え、日本最大級の吉祥天像として知られる
●吉祥天立像(きちじょうてん りゅうぞう)
吉祥院(きちじょういん)(山形県)
平安時代
奥之院の三尊像の右隣に安置されている
髪を中央で分けて左右に長く垂らす女神像で、優しい顔立ちをしている
●吉祥天立像(厨子入り)(きちじょうてんりゅうぞう)
浄瑠璃寺(じょうるりじ)(京都府)
重要文化財
鎌倉時代
像高 90.0㎝
宋(中国)の時代の貴婦人をモデルにしたといわれ白い顔、切れ長の眼と小ぶりで可愛らしい鼻と口、そして鮮やかな文様、美しい彩色が残っている
●吉祥天倚像(きちじょうてんいぞう)
奈良国立博物館
鎌倉~南北朝時代
像高 26.2㎝
寄木造(よせぎづくり)
豊麗な貴婦人の姿にあらわされた小さな像
截金(きりかね)と彩色(さいしき)により繊細な文様が施されている
●木造吉祥天倚像(厨子入り)(きっしょうてんいぞう)
興福寺(こうふくじ)(中金堂)
重要文化財
南北朝時代
一木造、彩色、彫眼、桧材
像高 64.3cm、厨子高102.0cm
公開 1月1日~7日のみ公開
厨子は春日厨子で、正面に扉を開き、扉の裏面に梵天像と帝釈天像、奥壁に胡粉下地に七宝山図(しっぽうさんず)を極彩色で描かれています
唐招提寺第十代長老慶円が御衣木加持(みそぎかじ)と開眼導師をつとめ、仏師寛慶が造り、絵師命尊が彩色をした
●毘沙門天三尊像
鞍馬寺(くらまでら)(京都市)
毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう)(中央)
吉祥天立像(きちじょうてんりゅうぞう)(右)
善膩師童子立像(ぜんにしどうじりゅうぞう)(左)
吉祥天は毘沙門天の妻とされ、善膩師童子は、毘沙門天と吉祥天の子どもとされており、毘沙門天・吉祥天とともに三尊形式で祀られている
国宝
平安時代1127(大治2)年
像高 100㎝
檜(ひのき)一木造
髪を中央で分けて左右に長く垂らす女神像で、優しい顔立ちをしている
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