孔雀明王さまって?
孔雀明王(くじゃくみょうおう)
コブラやサソリを食べ
クジャクに乗る、やさしい顔の明王
悪を食いつくし、恵みの雨をもたらす仏さま
梵字:マ
真言:おん まゆら きらん でい そわか
孔雀明王は、明王でありながら、怒った顔ではなく、慈悲深い菩薩のような
お顔(*^。^*)
孔雀王母(おうも)、孔雀明王菩薩とも呼ばれる
孔雀明王は、美しい羽を大きくひろげたクジャクの上に置かれた蓮台にのり、
4本の腕には、吉祥果(きちじょうか)(ザクロに似た実)、クジャクの羽、俱縁果(ぐれんか)(レモンに似た実)、蓮華を持っています
明王のなかで唯一の女神である孔雀明王は「仏母大孔雀明王菩薩(ぶつもだいくじゃくみょうおうぼさつ)」とも呼ばれる
古来インドでは、クジャクは猛毒を持つコブラやサソリを食べることから神聖な鳥とされてきました
煩悩(ぼんのう)の三毒(さんどく)(貪(とん)むさぼり・瞋(じん)いかり・痴(ち)おろかさ)を毒を除き
「病気平癒(びょうきへいゆ)」「延命(えんめい)」などのご利益がある
クジャクは、インドで雨を降らせる吉鳥(きっちょう)であることから雨乞(あまご)いの仏さまでもある
インド名は「マユリ」、そして「マハーマーユーリー」とも
マユリとは「孔雀」の意味
マハーマーユリーは「偉大な孔雀」インド神話の女神のこと
密教の仏さまとなり、空海の開いた真言宗では、孔雀明王は釈迦如来の化身であるとされ、
「調伏(ちょうぶく)=悪をいましめる」
「息災(そくさい)=災いをはらう」
「増益(ぞうやく)=ご利益を増やす」
「敬愛(けいあい)=尊敬と親しみ」の象徴
❶俱縁果(ぐれんか)(レモンに似た実)
ご利益(りやく)を増す
❷蓮華(れんげ)
尊敬と親しみをあらわす
❸クジャクの羽
災いをはらう
❹吉祥果(きちじょうか)(ザクロに似た実)
悪をいましめる
❺結跏趺坐(けっかふざ)
❻蓮台(れんだい)
❼クジャク
インドで神聖な鳥とされている
●孔雀明王坐像(くじゃくみょうおうざぞう)
正歴寺(奈良県)
鎌倉時代
像高 46.7㎝
忿怒面ではなく、慈愛に満ちた表情をしている
●孔雀明王坐像(くじゃくみょうおうざぞう)
高野山霊宝殿(和歌山)
快慶作
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