うすさまって?
烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)
「トイレの神さま」?あの歌の神さま???
かっこいい仏さま
トイレをそうじすると美人になる!!!
梵字:ウン
真言:おん しゅり まり ままり まりしゅしゅり そわか
烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)は「うすさま」とよばれ、
「烏枢瑟摩」「烏蒭沙摩」「烏瑟娑摩」「烏蒭瑟摩」「烏枢沙摩」とも書かれます
もともとはインドの火の神さまで、いっさいのきたないものを焼きつくし、きれいなものに変える力があります
炎に包まれて全身が赤く、髪は逆立ち、戟(げき)や鉾(ほこ)、剣、棒などをもち、いかりの顔で片足を大きくあげて立つ姿が一般的です
密教では「不浄潔金剛(ふじょうけつこんごう)「火頭金剛(かとうこんごう)」とよばれ、
金剛夜叉明王の変化した姿ともされる
天台宗では金剛夜叉明王ではなく、烏枢沙摩明王を五大明王としている
金剛夜叉明王が『心』の汚れを取り除くのに対して、
烏枢沙摩明王は『物』の汚れを取り除くといわれている
密教や禅宗のお寺では、便所に祀られることが多い
お坊さんはかならず両手をあわせたのち、神聖な袈裟をはずしてトイレに入る
昔はトイレから伝染病(でんせんびょう)が拡大しがちだったことから、
庶民にも「トイレの神さま」として伝わり、
寺からお札をいただいてトイレにはる風習があります
金運が上がる、年をとっても自分でトイレに行けるなどのご利益があるといわれます
便所の不浄を炎の力で清める
インド名は「ウッチュシュマ(別名:アグニ)」
それをまま漢字に当て嵌めた名であり、サンスクリット語の「ウスサマ」の音訳である
もとは火の神『アグニ』を指し、すべての汚れを焼き尽くす力をもつ
便所の汚れを炎の力で清める守護神です
烏枢沙摩明王には「神変十大秘法」というのがあり、その中の「烏枢沙摩変成男子法(うすさまへんじょうなんしほう)」は、胎内に宿った女児を、生まれる前に男児に変えるというもの。
平安時代には後継ぎを欲しがる貴族の間でこの法が持てはやされた
他には「悪鬼の祟り除け」、「相愛」、「知恵増大」、「安産の法」などがある
❶焔髪(えんぱつ)
燃えるように逆立つ髪
❷鉾(ほこ)
持ち物は決まっていない
❸毘那夜迦(びなやか)・猪頭天(ちょとうてん)
人間の体と猪の頭をもつ
お釈迦さまの説法をジャマする悪神
後手に縛られて、懲(こ)らしめられている
心をあらためて歓喜天(かんぎてん)になった
❹岩座(いわざ)
●烏蒭沙魔明王立像(うすさまみょうおうりゅうぞう)
瑞龍寺(ずいりゅうじ)(富山県)
室町時代
像高 117㎝
かつては瑞龍寺の東司(とうす)(便所)にまつられていた
説話(*’ω’*)
お釈迦さまが涅槃に入ろうとした時、梵天(ぼんてん)が遊んで来ない!
来るよう使いを出したが、梵天は周辺を汚い物で囲み近づけさせなかった
うすさまが迎えに行き、汚れを取って、梵天をお釈迦さまの元へ連れて行ったという
おつかれさま
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