スゴ~イ能力をもつ十大弟子

お釈迦さまをささえた、飛びぬけた能力を持つ10人の弟子たち
スマート、ひらめき、話術、超まじめ・・・
そんな彼らがいたから、お釈迦さまの教えがいままで伝わった

舎利弗(しゃりほつ)智恵第一(ちえ)お釈迦さまの教えを、はやく理解した
目犍連(もっけんれん)神通第一(じんずう)悟りを得た者が持つ超能力(ちょうのうりょく)が一番
魔訶迦葉(まかかせんねん)頭陀第一(ずだ)頭陀行(ずだぎょう)(衣食住に対する欲望がない)
阿那律(あなりつ)天眼第一(てんげん)目が見えなくなったが、見通す「心の眼」を持った
須菩提(しゅぼだい)解空第一(げくう)お釈迦さまが説く「空(くう)」の教えを理解した
富楼那(ふるな)説法第一(せっぽう)議論(ぎろん)がうまく、多くの人をみちびいた
迦旃延(かせんねん)広説第一(こうせつ)わかりやすく教えを語ることができた
優波利(うばり)持律第一(じりつ)集団生活の約束をかならず守った
羅睺羅(らごら)密行第一(みつぎょう)お釈迦さまの出家前の子ども 修行をしっかりした
阿難陀(あなんだ)多聞第一(たもん)いつも釈迦さまのそばにいて教えをいちばん聞いた

十大弟子像(じゅうだいでしぞう)

大報恩寺蔵(京都府)
鎌倉時代
重要文化財
1218年 快慶(かいけい)晩年の作
十大弟子がすべてそろう代表する像
玉眼
胎内経典が九巻伝わる

舎利弗(しゃりほつ)

目犍連(もっけんれん)とともにお釈迦様の弟子になり、出家前から学問にすぐれ、智恵第一と言われている
お釈迦さまの弟子になって間もなく高い弟子の一人になった

目犍連(もっけんれん)

隣村の舎利弗(しゃりほつ)と早くから親交があり、ともに出家したという
神通力に優れていたことから、神通第一と言われている
また、お釈迦さまの指導にしたがって、餓鬼道に落ちた母親を救うために、日を決めて僧侶たちに飲食を供養したと言われ、これが盂蘭盆会(お盆)の起源

大迦葉(だいかしょう)(魔訶迦葉(まかかしょう)

お釈迦さまの弟子のなかで、もっとも信頼があつく、お釈迦さま入滅の後、彼が中心になって教団をまとめたという
非常に厳しい修行(頭陀行)をしたことから、苦行第一(頭陀第一)と言われている

阿那律(あなりつ)

お釈迦さまの従兄(いとこ)とも言われ、さまざまな学問に精通していたという
眠らないという誓いを立てたため、目がつぶれてしまったが、その代わりに天眼(千里眼)という神通力を得た
このことから、天眼第一と言われている

須菩提(しゅぼだい)

長者の子であったが、祇園精舎で出家してお釈迦さまの弟子になったという
大乗仏教の中心思想である「空(くう)」に精通していたことから、解空第一と言われている

富楼那(ふるな)

お釈迦さまの父である浄飯王(じょうぼんのう)の家臣だったが、出家してお釈迦さまの弟子となった
説法が巧みだったことから、説法第一と言われている

魔訶迦旃延(まかかせんねん)

お釈迦さまが生まれたときに、彼が必ず悟りを開くと予言したアシタという仙人の弟子だったが、お釈迦さまが悟りをひらいた後、アシタ仙人の命より弟子になった
論議に優れていたため、論議第一と言われている

優波利(うばり)

もとは宮廷に仕える理髪師(さんぱつ屋さん)で、戒律に精通し、お釈迦さまの弟子中で、よく戒律を守ったことから、持律第一と言われている

羅睺羅(らごら)

お釈迦さまの実子で、出家して弟子になったが、弟子として特別視されることをきらい、厳しく戒律を守ったといい、密行第一と言われている

阿難陀(あなんだ)

お釈迦さまの従兄(いとこ)で、お釈迦さまにしたがって親しく説法を聞き、これを記憶していたので多聞第一と言われている